氷上の奇跡と呼ばれた史実を描いた映画、『ミラクル』









事実に基づくスポーツ映画は数多く作られているが、
なかでも、『氷上の奇跡』 として、いまだに語り継がれている、
1980レークプラシッド五輪においての、
アイスホッケー決勝ラウンド、「アメリカ VS ソ連」 の試合を描き、
2004年に公開された映画、『ミラクル』 は格別の趣がある。



ただ単に試合の勝ち負けではなく、
背景にあった冷戦状態が高まった国際情勢については、
いま観ると、時の流れを感じずにはいられないが、
それらを理解して映画を観ると、
よりこの試合が歴史的に果たした役割を認識できることだろう。



第二次世界大戦後のアメリカとソ連の対立は、
政治上だけではなく、スポーツの世界にも波及し、
五輪競技上でも様々な因縁をはらんでいる状況だった。



前年に、ソ連がアフガニスタン侵攻を行い世界的に批判が高まる中、
アメリカのレークプラシッドで行われた冬季五輪は、
各競技は、いわば、代理戦争といった状況で、
当時世界最強と呼ばれたソ連チームに、
大学生だけのアメリカチームが勝つことは、不可能と思われていた。



試合は、一進一退の末、アメリカチームが4-3でソ連チームを破り、
勢いに乗ったアメリカチームは、金メダルを獲得する。



映画は、アメリカチームが金メダルを獲得し、
表彰を受けるシーンで終わるが、冷戦状態は更に緊張が続き、
その年の夏開かれたモスクワ五輪に、ついに、アメリカは不参加。



日本も巻き添えを受けることになる。



1回の五輪不参加が各競技に与える影響は事の他大きく、
いまだ、その後の遺症を引きずる競技も少なくない。



スポーツと平和の関わりを考える上でも、外せない一本と言えるだろう。







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